ペーペーとしての心得。
初心忘れるべからず
この言葉って、物事を初めて習った頃のことだけかと思っていました。
違うんですね。
この言葉は、能を大成したことで有名な世阿弥が著した『花鏡』という書から引用されているのですが、いわく、
是非の初心忘るべからず
時事の初心忘るべからず
老後の初心忘るべからず
とあるように、人生のそれぞれのステップでの初心を忘れるなよっていうことらしいです。
私は、職場ではまだまだペーペーです。
でも、教員三年目というステップでの初心は忘れていたかもしれない。
また、池田繁美さんという方が、謙虚さについてこんな言葉を書いていました。
〈謙虚さがなくなる兆候〉
・時間に遅れ出す
・挨拶が雑になりだす
・他人の批判をしだす
・すぐに怒り出す
・自信が出てきて勉強をしなくなる
・目下の人に対してぞんざいになる
「ありがとうございます」という言葉が少なくなる
最近、生徒から授業について文句を言われたときに、ちゃんと内省していたかなあ。
「また言ってるよ」くらいで笑って返して、終わりにしていたかもしれない。
生徒の考えは、自分になかった考えだ。参考になる。
そうやって考えていれば人間として大きくなれるかもしれない。
職員室では、まわりの人から何かを学ぼうとしている。
教室ではどうだったか?
生徒の様子を見て、この子達は何が好きなのかなと必死に読み取ろうとしていた教育実習の頃を忘れていたかもしれない。
いい機会になりました。